忍耐力の「有無」が、成功への分かれ道になる

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忍耐力の「有無」が、成功への分かれ道になる

忍耐力は、大半のよき習慣の基礎となっています。

貯金もスキル習得もダイエットも、忍耐力なくして成功はありません。しかし、忍耐力はそう簡単に身に付くものではないのです。

ここでいう「忍耐力」とは、渋滞で心を穏やかに保つという短期的なものではなく、長期的な目標に向けてものごとを待つ能力のこと。

  • 夢はすぐに叶わないからこそ夢なのだと受け入れる。
  • 新しい情報には5分待ってから反応する。
  • 健康的な習慣はすぐに成果が出ないと受け入れる。

などなど、忍耐力は長期目標の達成に欠かせない要素なのです。

忍耐力不足の人が陥る罠

忍耐力が足りない人は、近道を探そうとします。すると、仕事が雑になったり、間違った判断を下したりしがちです。

もちろん、今晩のディナーのメンバーを募るときや近所のバーベキューのお誘いなど、質を問わない仕事であればそれでもいいでしょう。でも、努力をせずに結果を得たいという理由でショートカットを求めているなら、それは問題です。

流行りの自己啓発でも、このような忍耐不足が顕著に表れています。自己啓発の伝道師と呼ばれる人々が、AからBへ行くための最短ルートの見つけ方を力説します。

私たちの忍耐不足に付け込んで、彼らが開発したくだらない商品を売りつけようとしているのです。がんばらないダイエット、働かずに稼ぐ方法、汗をかかないエクササイズ、努力のいらない勉強法といった類の話に、自己改善を待てない忍耐不足の人たちが食いついてしまいます。

できるだけ早く、自分が変われる魔法を手に入れたいと。

忍耐力が必要なシーンは、自己改善のような高いレベルだけではありません。たとえば、適切なレビューが出るのを待ってから次のiPhoneを買うといった、日々のささいことにも必要です。忍耐力がなければ、私たちは消費者として誤った選択をしてしまうでしょう。

忍耐力不足の人が陥る罠

筆者は、忍耐とは習慣だと考えています。人間は、習慣にはとても適応しやすくできています。自分の忍耐を試すためには、日々の嫌なことに対して間を置いてから反応するのがいちばんです。

そうすることで、一歩引いた視点からものごとを見つめられるようになります。スーパーのレジ待ちが長いなら、レジ係はさぞかしたいへんだろうなと考えましょう。

渋滞に嫌気がさしたなら、巻き込まれている人はみんな嫌気がさしてるんだろうなと。その、ほんの数秒の想像力が、瞬間的な忍耐不足を抑制してくれるのです。

時間を費やすことからはじめよう

長期的な忍耐力も、おそらく同様のアプローチで鍛えることができます。

まずは、小さなことに対するルールを決めましょう。メディアの事前予約をしない、発売日にものを買うのをやめる、Amazonの無料2日配送をあえて選択せずに映画に使える1ドルクレジットをもらうなどなど。

時間をかけられる余裕があるなら、そうしてください。夕飯の準備にひと手間加えたり、趣味のプロジェクトに時間を投じたり、あとで読もうと思っていた記事を読むなどのことに、時間を費やしましょう。

長期的な目線を持とう

それから、満を持して長期的な忍耐力が必要な大きなことに取り組んでください。それは老後のための投資だったり、キャリアアップのためのスキル習得だったり、マイホームのための貯蓄だったり。運がよければ、目標達成が少し楽になっているかもしれません。

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